政権交代から間もなく3か月 [社会]
政権交代から早くも3か月になろうとしています。
この是非、「ハネムーン期間」の終了とともに
問われることになるでしょう。
何だか論戦はかみ合わず、
予測通りの小沢院政。
民主党に投票した人は
期待を裏切られたのか、そうでもないのか……?
なんでもかんでも積極的は疲れます [社会]
積極的であれ。頑張れ。希望を持て!
そんな応援歌やらエールがあちこちで聞かれます。かたや世間は、厳しい不況というわけ。この不況を元気に乗り越えよう。希望は必ずある。
人間同士、お互いのことを理解しあい、助け合うことは大事。しかしそれとこのエール満載社会とはちょっと違うと思う。
誰でも前向きに生きてゆけることがいいのはわかっているはず。しかし街中、どこを歩いても頑張れ、頑張れではさすがに疲れる。
負けないことがいいことはわかる。しかし生きていれば負けることもある。負けてもそこでしぼまないことが大事。そのためには励ましより気分転換なんてこともある。
稽古、稽古で課題を乗り切るなんて方法もある。事実、プロとして名を成した人は、スランプを前向きに乗り切っている。なるほど、そういうものだ。しかしそればかりではないだろう。
だめなとき、だめはダメと認める方法もある。負け癖をつけないために、負けるとはいわない。それは大事だろう。しかしそれだけでは疲れる。
人間の気分は神経伝達物質に左右されている。欝の人は「セロトニン」という物質が不足していることが知られている。だめなとき、無理に自分を引き上げようとすると、たぶんこのセロトニンを出しすぎてしまい結局欝になる。運よくならない人は、きっと人並み以上にセロトニンが出せる人なのである。
気分は病気、くらいに考えていればだめなときも乗り切れる。そんな場合だってあるはずだ。フランスの哲学者アランも、確かそんなことをいっている。
どこもかしこも頑張れ、頑張れでは疲れてしまう。そんな人もいるのだ。少し表通りから逃れて、どこかで自分の好きなことをすればいい。現実逃避でも問題放棄でもいい。まず生きていられることだ。それだけで十分大事なことを、わたしたちはしているのである。
GMが破綻だそうですが・・・ [社会]
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/05/29
- メディア: 単行本
世界最大の自動車メーカー、ゼネラル・モーターズ(GM)が経営破綻したことが、新聞の第1面で報じられていた。世界で最大級の会社の崩壊だから、当然といえば当然の反応。
このことで、日本の自動車メーカーの反応もかなり悲観的。
GMは日本の自動車メーカーにとって、経営・技術などさまざまな面でモデルとなった会社だとか。師匠が倒れたようなものと、コメントする企業のトップもいたが、そんなものなのだろうと思う。
「100年に一度」の不況。同じ船に乗る同士。共感を持ちたいもの。自分だけよければいいという傾向には、決別したい。苦しみや辛さが共有できれば、きっと楽しみも共有できる。
そう思う。
世襲のこと [社会]
熱心さは決していいものにあらず [仕事]
流行に鈍感? [社会]
ペール・ゴリオ パリ物語 バルザック「人間喜劇」セレクション (第1巻)
- 作者: バルザック
- 出版社/メーカー: 藤原書店
- 発売日: 1999/05/30
- メディア: 単行本
いま日本では、新型インフルエンザの感染が広まり、国民は不安な毎日を送っている。市販のマスクは売り切れで、まず手に入らない。ネット販売でもかなりの高値がついている始末だ。
マスクのインフルエンザ対策効果については、専門家も十分に認めているわけではない。そもそもマスクの繊維では、ウィルスの侵入を防ぐには目が粗すぎるからだ。しかし一定の効果はあるという。それも事実だろうと思う。わたしは専門家を全面的には信頼しないが、完全に否定するつもりはない。
インフル蔓延はさておき、このマスク不足だ。危機意識のあらわれといえばそれまでだが、それ以上のことがこの現象から伺える。相乗効果とでもいうのか、周囲が動き出すと、その流れに遅れたらまずいという意識(あるいは潜在意識)が働くのだろう。
そうしていつしかそれが社会全体に広まってゆく。
だがわたしにはその傾向に従いきれないところがある。周囲が動いていても、なぜか自分が動かなければという意識がわいてこない。備蓄を10日分確保しろとかいってもだ。手洗い、うがい、洗顔は普段から行なっている。
流行に敏感でない。つまり世の中に乗り遅れることは一種の罪悪、みたいな風潮だ。しかしそんなことに飲み込まれるのは面白くない。世間に逆らって、逆流を覚悟で進むこともあっていい。
人間の分類。2種類の分類をここでプレゼンします。①同調するタイプ②同調できないタイプ。
同調できない自分のような人間は、世間の動きが活発化するとむしろ気持ちが引きます。そっちに行きたくないと思う意識が働くのです。これが社会への不順応の原因。お蔭様で周囲とはいつも何かしらの壁みたいなものを感じて、ずっと生きてきました。
でも生き方が快適になるからといって、同調するタイプにはなれません。自分は流行に鈍感。そういうことも甘んじて受け入れるしかありませんが。
何でもかんでもプラス思考・・・ [人生]
100年に一度・・・! [仕事]
スラムドッグ・ミリオネア (名作映画完全セリフ集スクリーンプレイ・シリーズ)
- 作者: 曽根田 憲三
- 出版社/メーカー: フォーインスクリーンプレイ事業部
- 発売日: 2009/04
- メディア: 単行本
「100年に一度の経済危機」という言葉が世の中で踊っています。
でもありえね~
と思います。
だって、世界大不況ってのは
1929年です。
あれ以上の不況ってのがあるんでしょうか?
もしそれ以来のというなら
「80年に一度」というのが正しい。
とにかく「100年」は大げさ。四捨五入もほどほどに。
それと、不況、不況と騒ぐときは
どこかで何か不穏な動きがあると・・・・
コンスピラシー・セオリー(Conspilacy theory)という言葉があります。
世の中の動きには、ある秘密の結社、エスタブリッシュメントの暗躍がある。
そんな見方のことですが。
アウト・ブレイクか [人生]
新型インフルエンザにおびえる毎日。
確かに怖いと思います。
インフルは風邪の延長みたいな病気と思っていましたが、
あにはからんや。
「感染列島」という映画を見ました。
(インフル騒ぎの予習という目的でございまして)
映画のことはさておき、
病気の劇症の描写がときどき出てきます。たぶん、あれは本物を意識しています。
激しい出血をともなって、
発作を起こして死ぬ。それがインフルの症状のリアル。
こんなのにかかって死ぬのか。
確かに怖いことです。
で、日本からマスクがなぜか消えました。
インフル対策ってことでしょう。それはわかります。
でもってトイレで手を洗いましょう、うがいをしましょう、顔も洗いましょう。
という掛け声。
こんなことになると、大抵人間はふたつの行動パターンに別れるようです。
①極端に用心深くなる
②自分は大丈夫だ~と豪傑気取りになる
はてさて、自分はどっちですかね?
不便利さを求めて [社会]
- 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
未来は理想の世界。
子どもの頃から、そんな未来像をインプットされて育ってきました。
当時は1960年代後半から、70年代といったところ。つまり「高度成長時代」の最終章の時期でした。
きっと21世紀になったら、わたしたちの生活はいろんなことで便利で、すごしやすくなるに違いない。
当時子どもたちであった、わたしの同世代の人たちの多くはきっとこんなことを思いながら、未来への夢をふくらませていたのです。
そしてその未来が来ました。
果たして、世界はわたしたちが思っていたとおりになったのでしょうか。
もしかして、当時の人がタイムスリップでもして、いまの時代にやってきたら、すごいと感心するかもしれません。
わたしは社会の進歩と一緒に時間を経過してきた。だから変化というものに鈍感になっているのでしょう。
たとえば、ずっと一緒に生活している家族の変化には、あまり気づきません。ところが何年ぶりかで訪ねてきた親戚が、家族の変化に気づく。
なるほどわたしたちは、いつも見ているものの変化には気づかないものでしょう。
ですが、といいますか。だから便利さと裏腹にある、いろんな不愉快な側面にも気づかないでいる。
そこに、いまの社会のストレスの原因すらある。
そう思うことがときどきあります。
駅で切符を買うのに、わたしたちは自動券売機を使います。
ところで、券売機というのはなんとも厄介で腹立たしい思いをさせられる機械だなと感じます。
たとえば、古い硬貨。何度入れても機械からつき返される。そんな経験をした人はいませんか。
わたしはそんなとき、とても不快です。贋金でもないのに、どうしてこの硬貨は使えないのか?
もし窓口が、わたしが子どもだった当事のように、駅員であればこの硬貨は間違いなく受け入れられたものである。
しかし券売機は、まるでわたしの硬貨を受け付ける雰囲気はありません。
理由は簡単です。機械には硬貨の基準のサイズが覚え込まれていて、それにあわないもの、つまり規定外のものは受け付けないようにできているからです。
この規定外は、いまの堅苦しい世界の象徴のようです。
もしわたしが規定外の性格をあらわにすれば、きっと磨り減った硬貨同様、世界から弾き飛ばされてしまうでしょう。
いま、わたしたちは規定外にならないようにと、毎日毎秒必死の努力を続けている。これが、かつてわたしたちが夢見た「ばら色の未来」のリアルというものです。
便利さの背景にある、非人情なもの。
ならば便利でないほうが、もっと気楽にいられたのにと思います。
いまさらこの文明社会を壊す訳にはゆかない。
それはよくわかっているつもりではありますが。
勝つための方法なんて・・・? [人生]
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勝つための人生とかなんとか、そんな言葉はどうにも好きになれません。
そもそも勝つとは、どういうことなのか。
勝つ限り、負ける人がいる。
いまの世界の貧困層などは、まさに負けを強いられた人たちといえるでしょう。
では、彼らは負けるべくして負けたのでしょうか?
負けることは彼らの責任だといえるのでしょうか。
世界が100人の村なら、そのうちの1人は瀕死の状態にあるとか。
その1人を、
お前は負けたのだから、死ぬのは当然だと突き放すことができるのでしょうか?
勝つための方法とか、そんなことを嘯く人がいますが、わたしには胡散臭いし、世界の流れを乱すだけの連中のように思えます。
勝つとか、負けるとか、そんな言葉がゲーム以外の場所でたびたびお目にかかるようになりました。
そしてそんなことに、なんともいえない不愉快さを覚えるようになりました。
そしてわたしは「勝ち組」とか「負け組」という言葉をひどく嫌うようになりました。
この言葉を使わないようにすることで、いまの格差社会解消への端緒が見えてくるのでは。
これはわたしの短絡なのかも知れませんが、どこか実感としてあります。
不機嫌と戦わない [生活]
今年アメリカのアカデミー賞で、「外国語映画賞」を、日本映画で初めて受賞した「おくりびと」。
日本では昨年公開されましたが、アカデミー賞候補になった頃に、再び上映されいまでも各地の映画館で凱旋ロードショウされています。
わたくし、この映画を今年3月に見てきました。アカデミーの候補になって、あわてて見に行ったようなわけです。
映画はなるほどすばらしいと思いました。いろいろとテーマがありますが、ここでは主人公の生き方について自分なりに考えたことがありますので、それを述べてみたい。
主人公はプロの音楽家から「納棺師」という仕事に転職します。華やかな芸術の世界から、一転して葬儀の裏方に回されるわけです。
自分の思うような仕事に就けるのは、かなりラッキーな人でしょう。主人公の落胆、人生へのなんともいえない失望感。
しかし主人公は葬儀の仕事に次第に気持ちが溶け込んでゆきます。決して情熱とかいったものではありません。遺族から向けられた感謝の言葉が、主人公の仕事への気持ちを変えてゆく。
人は生きる場所を求めるもの。その生き場所を得られたことが、主人公の大きな転機となります。
わたし自身、決して満足できる仕事にいまいるわけではありません。これを不遇というのでしょうが、この生活を始めた当初はいろんなことに腹が立ちました。
とくに、「格差社会」。
これが自分の不遇の原因ではないか、と。
それもたぶん一理あると思います。がしかし・・・
生きることの結果は所詮「自己責任」ともいえると思うようになりました。
いままでの「つけ」みたいなものの清算。これは必ずどこかでつけなければならない。
それが生きているときなのか、それとも死ぬ直前になるのか。
債権取立てがいつ来るのかは、誰にもわかりません。
しかしそれは必ずくる。もし自分に来なければ、家族に来る。
おそらく、命の借金とか「つけ」といわれるもの。不遇の原因となっている負債には、通常の財産と同じで相続されるもののようです。
ならば感受。そこから別のことを考え、行動してみよう。
自分の借金は、自分で返すということを考えてゆこう。
何だか、立派なことをいっています。
実は不機嫌に嫌気がさしただけなんですが。